ふるさと納税は実質負担金を知らないと控除額以上の寄附も・・・。

私は鳥取県在住で、46歳の専業主婦です。以前から、わずかな実質負担金で豪華なお礼の品が届くという、ふるさと納税を取り上げたテレビ番組を見るたびに「すごく良さそうだけれど、なんとなく手続きが面倒なんじゃないか。」と思って敬遠していました。

最近、夫がふるさと納税に関係のある仕事をするようになり、その仕組みを少し調べてみると、その良さをあらためて知り手続きもさほど難しくないようなので、自分達もやってみようということになりました。

夫が「美味しい牛肉を食べたい。」と言うのでインターネットでいろいろ調べた結果、北海道河東郡上士幌町へ3万円、鹿児島県曽於市へ2万円寄附し、上士幌町からはステーキ肉、曽於市からはステーキ肉と手ごねハンバーグが送られてきました。

皆さんが夏休みを取ると思われる8月上旬に寄附したにもかかわらず、どちらの自治体からも8月下旬迄にお礼の品が届き、普段我が家では手が出せないような立派なお肉でとても美味しくいただきました。

上士幌町の方は250gのステーキ肉が7枚もありましたし、曽於市の方はステーキ肉には牛脂、ハンバーグには焼き方のコツが書かれた紙が添えられていて嬉しかったです。

ただ、わずかな実質負担金でこのように豪華なお礼の品を実際に受け取ると、「自治体同士での税金の奪い合いなのでは?」とか「お礼の品の費用を差し引くと、自治体が実際に使える金額はわずかなのでは?」という疑問が湧いてきますし、同時期にそのようなマスコミ報道も見聞きしました。

それらについては「各自治体の知恵くらべ」とか「お礼の品による地域振興」の意味合いもある、といった意見を知り、頂ける物はありがたく受け取り、活用できる制度は最大限利用しようという考えにいたりました。

我が家の場合、ふるさと納税の仕組みを正確に理解していなかったため、結果的に控除額以上の寄附をしたことになりました。「実質負担2千円で各地の名産品をお取り寄せできる」ことに魅力を感じてふるさと納税を検討される方には、その仕組みと手続き方法をきちんと把握したうえで寄附されることをお勧めします。

今回初めてふるさと納税をしてみて、その良さと仕組みがよく分かりましたので、この制度が続くかぎり私共もまたやってみたいと思っています。